MindIsle ミートアップレポート



 こんにちは!へびぺんです。twitter上などでちょこちょこと話題に出していたのですが、先日 マインドアイル株式会社 様のミートアップに参加してきました。

 そこで今回はこのミートアップについてのイベントレポートを書かせていただこうと思います。本レポートを通じて、 マインドアイルという企業が目指しているもの、そして、それをどのようにして実現しようとしているかという 2点を皆様にお伝えしたいと考えています。

はじめに

マインドアイルとは(ざっくり)

 マインドアイルは、2017年9月に設立された新進気鋭のベンチャーです。 詳細は後述しますが、「メンタルヘルスを中心としたヘルスケア分野のサービス開発」を基幹とするビジネスに取り組んでいます。

今回のミートアップについて

 さて、今回(2019/2/15)実施されたミートアップですが、大きく分けて以下の3つの目的があったと理解しています。

 1.マインドアイルについて知ってもらう
 2.開発したアプリ(selport)を試用してもらう
 3.参加者間での親睦を深めてもらう

 本記事では、それらについて順を追って説明をさせていただきたいと思います。

マインドアイルについてさらに詳しく

目指していること

 マインドアイルは、「ポジティブヘルスとしてのメンタルヘルス・ケア」の実現を目指しています。

 ポジティブヘルスというのは、「単に疾病をなくすだけでなく、良い状態を増進する」[1]ことを意味しています。 よりわかりやすく言えば、健康のための健康ではなく、人生の質を高めるための健康づくりだと考えることができます。

 一方、ポジティブヘルスとは対称的なネガティブヘルスという言葉があります。これは、「疾病や障害をなくす」[1]という意味の言葉で、 みなさんが普段イメージされる”健康”という言葉に近いのではないでしょうか?

 重要なのは、ポジティブヘルスとネガティブヘルスは必ずしも同一軸に存在する概念ではないということです。 と、言葉で説明しても分かりにくいと思うので、ちょっと図示をしましょう。



 図から分かるように、ポジティブヘルスとネガティブヘルスは別の軸に存在しますね。 このことは、ネガティブヘルスの高低に関わらず、ポジティブヘルスは高く保てるということを意味しています。 例えば、病気の時(ネガティブヘルスが低い)ときであっても、生きがいを持って過ごすことができていればポジティブヘルスは高い状態にあると言えます。

 ちょっと説明が長くなったので、一度まとめましょう。以上に示したポジティブヘルスをメンタルヘルスの領域で実現していくことが、マインドアイルが目指すところとなります。

どうやって実現するか

メンタルヘルスの社会実装
 さて、マインドアイルは、「ポジティブヘルスとしてのメンタルヘルス・ケア」の実現を目指しているということがわかりました。 これはとても素晴らしい理想だと思います。しかし、その理想を彼らはどのように実現しようとしているのでしょうか?

 それを理解するための重要なキーワードがメンタルヘルスの社会実装です。

 さきほどの話に少し戻りますが、メンタルヘルスの領域においても一般的に「健康」という言葉から想起されることはネガティブヘルスです。 つまり、何かメンタル上の不調をきたした時に、治療としてのメンタルヘルス・ケアを実施するということですね。

 メンタルヘルスの社会実装では、「治療として」ではなく、実社会上の課題解決としてメンタルヘルス・ケアが運用されることを目指しています。 例えば、「自分自身を責めやすい」といったような自分の思考傾向をあらかじめ把握しておくことによって、何かに失敗してしまったときに落ち込みにくくするということも実社会上の課題解決の一つだと思います。

 手前味噌ながら、私が作っているアプリについてもメンタルヘルスの社会実装の一つなのではないかと勝手に思っています。笑
「メンタルヘルスの社会実装」のプロセス
 より具体的に、メンタルヘルスの社会実装をするための流れとして、

 情報の収集 → 情報の活用 → 情報の発信

 というループを実現したいというお話がありました。それぞれの考え方を見ていきましょう。

 情報の収集とは、実社会で起こっている課題と、その課題に対するメンタルヘルス・ケアを適用した解決策などの情報を集めることを指しています。 具体的には、心理学の論文を調査したり、カウンセリングにおける臨床事例を集めることなどが対象になると思います。

 情報の活用とは、収集した情報を応用して解決策を考えることを指しています。 例えば、心理学の論文に書かれていることを元にして、アプリを作ろうと考えることが情報の活用に該当するでしょう。

 情報の発信とは、構築した解決策を世の中に広めていくことを指しています。 先に挙げた情報の活用として、作ったアプリを世の中に広めることは、まさに情報の発信であると言えそうですね。

 以上のループをマインドアイル内にとどまらず、一般の人が広く参画して実現することにより、「メンタルヘルスの社会実装」が加速すると考えられています。
MI framework
 上記のループを実現するための方法の一つとして、マインドアイルでは「MI framework」というフレームワークを作ろうとしています。

 フレームワークというとピンと来ない方もいるかもしれませんが、簡単に言うと、複数のメンタルヘルス・ケアのサービスを利用することができる場のことを意味しています。 いろいろな商品を取り扱っているデパートのようなイメージですね。

 マインドアイルでは、「MI framework」というフレームワークそのものを作ることと、そのフレームワークに組み込むプロダクト開発に注力しています。

selportの試用

 さて、マインドアイルについての紹介が一段落ついた後、本日のメインコンテンツとなるアプリ紹介に話は移ります。 マインドアイルでは、半年ほど前からselportというアプリ開発に着手していました。

 このselportというアプリはまだ世の中には出ていないのですが、今回は特別に触らせていただくことができました。

selportの概要

 そもそも、selport とは、どのようなサービスなのでしょうか?

 selport は、自分の気持ちを記録していくことを通じて、自分への理解を深めるアプリ だと私なりに解釈しています。

 ところで、selport はself supportを意味しています。 これはすなわち、「自分で自分を支える」ということです。

 これらのことから、自分への理解を深めることを通じて、自分を支え、そして、ポジティブヘルスを実現していきたいというマインドアイルの姿勢が伺えますね。

selportの機能

 ※ selport は開発中のアプリであるため、ここに記載された機能は変更される可能性があります。
気分記録
 本アプリの基本機能となります。



 以上の画面のように、まず自分の今の気持ちに近いアイコンを選択します



 そして、その気持ちを言葉にしてみます。
※ 筆者はあまり風邪を引かないのですが、珍しく体調を崩してヘコんでいます。

 今、記録した気持ちについての情報は、後々他の機能から利用されることとなります。

 やっぱりデザイナーさんがいるだけあって、アプリの見た目が美しいですね! 私のような一人開発者には、なかなか真似することが難しいです…
ジャーナル
 こちらは、その日起きたことを振り返って日記をつけるような機能です。 ある程度まとまった時間をとって振り返りを行うという点が、気分記録と異なる点だと思います。



 ジャーナルでは、記録の内容を振り返って自動思考を分析することを意図しています。 理由は、自動思考の中には「認知の歪み」が含まれていることがあり、「認知の歪み」がメンタルの不調につながることがあるためです。



 以上のように、自分の考えが「認知の歪み」に該当するかをチェックします。

 「認知の歪み」の様々のパターンについてあらかじめ用意してくれているため、知識がなくても簡単に分析をすることができますね。 親切な設計だなぁと思いました。

 「認知の歪み」については、以前当ブログでも取り上げたことがありますので、詳しく知りたい方はレジリエンスを高めるためには?を読んでみてください
自己探査
 こちらは、気分記録ジャーナルから入力した情報に基づき、気分や思考が似ている日を抽出してくれる機能になります。 このサービスはある程度データがたまらないと利用できないため、まだ私も試せていません。
習慣レポート
 こちらは、1週間に1度気分の傾向などをレポートしてくれるサービスです。 この機能についてもデータを蓄積する必要があるので、1週間後を楽しみにしたいと思います!
呼吸調整
 この機能は他の機能から独立したものです。



 画像のように、呼吸を整える際に使用することができます。

 呼吸に着目するというのは面白いですね!似たような発想ですが、海外ではSIMPLE HABITのような瞑想アプリが着目されているようです。

懇親会

 以上がマインドアイルの会社説明と、プロダクトselport の説明でした。大変中身の濃いプレゼンで時間が立つのがあっという間でした。 その後懇親会があり、参加者の方々としばし歓談する機会をいただけました。

 この懇親会では、ヘルスケア系企業で事業部長をされている方や、臨床心理士の方とお話ができ大変貴重な経験となりました。 あと、チキンナゲットがおいしかったです(小学生並みの感想)

LT 「いつでもだれでもメンタルケア」の実現に向けて

 そして、僭越ながら最近の私の取り組みについてプレゼンをする機会をいただけました。 マインドアイルの皆様のご厚意に感謝します。

 記事もだいぶ長くなってきましたので、以下にスライドだけ上げておこうと思います。タイトルと裏腹に、中身はゆるい仕上がりになっています。

おわりに

 マインドアイル様のイベントには以前も参加させていただきましたが、今回も学びの多いイベントでした! 良いイベントとなった秘訣は、やはり作っているものが素晴らしいものだからだと思います。

 そのため、これからもプロダクトづくりに邁進し、「ポジティブヘルスとしてのメンタルヘルス・ケア」の実現に歩みを進めていただきたいなと思います。 微力ではありますが、1ファンとして応援しています!

参考文献

[1]

藤城 有美子 (2010) 『心身健康科学から見たPositive Health と Negative Health』 心身健康科学6巻2号.

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